少しずつ秋の訪れを感じはじめた１０月１５日（木）東京第一ホテル錦において、１０月度例会が開催されました。
大脇会長の開会の挨拶に続いて、ゲストの歯学博士岸本雅吉氏が紹介されました。「抜かずに治す歯の矯正から企業経営を考える」というテーマで、パワーポイントを使って歯医者というよりは患者の立場に立ってのお話をされました。従来の歯科医は今の日本の保険の点数制に従い、歯の治療といえば抜くか金属の詰め物をするというのが一般的です。しかし岸本氏は早くから人間の体を物体として考えず生物として捉えていて、歯を抜かずして歯並びをきれいに治すという方法をとってきました。戦後５０年を経て、日本の歯科医療はむし歯が最も大きな課題であった時代から咬み合わせの健康維持という時代へ変わってきました。実際お年寄りでも元気な人はみな歯がそろっていて、歯が多く残っていればいる程痴呆にもなりにくいというデータがあります。何枚かの実際の患者さんの写真をみて、どのように治していくのかがよくわかりました。また、岸本さんからは出席の皆さんに講演内容を詳しく著した本と歯周病予防のすすぎ液をプレゼントしてくださいました。
お話の後は、稲葉大輔さん（大２９）から勤務先が関係する「文化のみち橦木館」（東区橦木町）のお知らせがあり、玉井宰さん（大２２）の音頭による乾杯で懇親会に入りました。しばしの歓談・食事が進み定刻となり、中締めは太田直さん（大１９）のリードによる学生歌斉唱で盛会裡に例会は終了しました。